10月27日にアメリカでユダヤ教礼拝所で銃乱射事件が起こりました。その際にホロコーストの生存者がいて、新聞社のインタビューを受けています。衝撃的な言葉ですが、学ぶことが多い内容です。これが人類史上最悪と呼ばれた悲劇を生き抜いたメンタルなのでしょう。

新聞記事より一部抜粋
He is surprised that something like this hadn't happened sooner.　
彼はこのような事件が起こっていなかったのが不思議だとおもっている。
"I know not to depend on humanity."　
「私は人間の慈悲には頼るべきでないことを知っている」

これにはさすがにうなりました。彼の基本的スタンスは以下の通り。
「人間は信用ならない。みな道徳的な人間のふりをしているが、心の奥底は表面とは違う。人は自分の立場や身の回りの情勢でどのようなことも行う。つまりは風を読んで自分に不利にならないように偽善を行っているだけ。よって人の慈悲の心は単なる仮面。」

まさに人間世界の不条理をズバリ言い当てています。こういうメンタルだから、悲惨な事件が起こっても「まあ、当然こういうことも起こるでしょう。私はとりわけ驚きませんよ。」と落ち着き払っているわけです。

彼はさすがに歴史的事件の生存者であって、肝が据わっています。皆が叫びながら伏せている中、銃口の先の景色に血眼になっている犯人を冷静に見つめて、新聞社にその様子を淡々と語っているのです。

とてつもない苦労や苦痛を超えた人というのはとてつもないメンタルを手に入れるのでしょう。ということは、とてつもない苦労や苦痛で苦しんでいる人は「今を生き抜け」ということでしょう。その先に鋼のメンタルが待っています。　

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