短期記憶と長期記憶のメカニズムを知っておくと、勉強に大変有効です。

短期記憶は「ワーキングメモリ」とも呼ばれています。ワーキングメモリとは一時的に記憶を留める働き(例：消しゴムはここにあったはず)のことで、「脳のメモ帳」といわれています。

長期記憶とは、長期にわたり記憶されている記憶の事をいいます。その期間は数日前の記憶もありますし、数十年前も前の記憶といった非常に長期間の記憶もあります。

勉強や暗記のコツは短期記憶の強化を日常的に行うことです。なぜこれがいいかというと、長期記憶とは海馬に乗っている短期記憶の中から選別されて大脳皮質に入った記憶なので、まずは短期記憶として海馬に乗せておかないと話になりません。いわゆる長期記憶グループに入れてもらえるようにオーディション会場として設置されているのが短期記憶担当の海馬というわけです。。

短期記憶を鍛えるトレーニングとして「回文」を使ったトレーニングがあります。回文とは、ある言葉を逆から読む言葉遊びの一種です。例えば「霧島」を頭の中で「ましりき」をイメージした上で「ましりき」と回答します。

このトレーニングを行っている最中、左脳では「文字処理」、右脳では「イメージ化」が行われています。左脳と右脳が交互に使われて共同作業を行うことにより、脳の共同情報処理能力が活性化されすので、短期記憶力が鍛えられます。

このトレーニングを毎日繰り返し行うことによって、短期記憶力が向上すると言われています。以前何でも言われたことを逆さまから言う人がテレビに出ていましたが、彼は相当この回路を鍛えています。

勉強してもわからない・・・すぐに忘れる・・・という学生。
最近ぼけてきたぞ・・・という社会人の方。

短期記憶のトレーニングに取り組んでみてください。程よい疲れが出ると思いますが、脳は進化しています。ちなみに、今は便利な時代で記憶系のアプリはたくさんあると思いますが、個人的な感覚で言うと、デジタルよりもアナログの方が効果があると思います。

町の看板や道路の標識、テレビで出てきたワード等を逆さまから読んでみるといいと思います。

参考になれば幸いです。

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